2022年01月22日 / 受験情報

大学入学共通テスト考察

みなさん、こんにちは。
ベイジー スクール長の西本です。

大学入学共通テストが無事?終わりいろいろなことが世間で騒がれています。

数学の問題がありえないくらい難しかったとか。

本当のところはどうなのか?

というわけで、今回大学入学共通テストを考察してみました。

前書きを読んでみて、面白いと思った方は

pdfにて続きを読んでいただけると幸いです。

簡単に個人的感想を述べる。

過去20年分の問題の中で最も残酷なテストだと考える。
文字量,計算量,共感しにくいシチュエーションなどなど正攻法では時間内に終えるのがかなり難しい。反面、難易度は高くないので,丁寧に解いていけば数学が得意でないという受験生でもそれなりに得点できる。ここが問題である。数学を得点源としている人にとっては難易度の低さがマイナスなのだ。この手のテストでは得意な人が輝けない。テストは本来,ふるいにかけて序列をつけるものであるがこのテストの目的がそこにあるとは到底考えられない。「えっ?何を測っているの?我慢比べ?」中でも,数列は受験生を困惑させたのではないだろうか。高校数学の範囲で強引に日常生活にありそうな問題を作ろうというのが無茶である。青春スポ根漫画的なシチュエーション(数列の問題における謎の往復)が日常的な話といえようか。そして,鼻につくのは「太郎と花子の戯れ」,何回出てくるんだと。。。お腹いっぱいである。せっかく奥深い議論をしているのに,台無しである。(共通テストでなければ良問と言ってもよい)


我々は数学の問題を解くとき,
  内容を理解する(読解力)
  道筋を立てる(思考力,帰着力)
  突き進む・切り捨てる(判断力)
  処理する・計算する(計算力)
と様々な力を駆使している。センター試験までは,そのバランスが良く数学が得意な人は,時間に余裕があったのでミスさえなければ満点が取れた。テストとしての本来の目的が正常に果たされていたのである。しかし,共通テストになってからは,上記のバランスが崩れ,数学の総合力を見るという本来の目的が果たされなくなっているのではないだろうか。


さて,問題に対する不満ばかり言っていても議論が先にいかないので本題に入る。あえて今回の入試問題を悪問と評することにする。だた…悪問であっても満点を取る人が一定数いる。ずば抜けてIQが高い,処理能力が高いなどの奇人を入れなくてもである。マーク式問題の抜け道をつくことと高度な判断力をもってしてやれば,時間内に満点をとることができる。解説では正攻法と抜け道を使って問題を解いていく。抜け道を利用した対策をしても記述力はつかないし,本当の意味で理解したとは言えないので,受験生はあくまで一つの技として頭の片隅にしまっておいてほしい。

詳細は、以下pdfを参照してください。

共通テスト2022数学IA考察(coming soon)

共通テスト2022数学IIB考察