2021年12月29日 / 学習法

続・思考力、判断力、表現力。

思考力・判断力・表現力の話の続き。

これら3つの力を養うために、
ぼくにできることもあるんじゃないか、
一緒に取り組むことでぼく自身が
学べることがあるんじゃないか。

これがYORIMICHI™️
はじめてみようと思ったきっかけです。

以前、とある学習塾で、
キャッチコピーのワークショップを
やりました。

そのとき一番感じたことは、

みんな表現することに対し
苦手意識を持っている

ということでした。

自分はうまく書けない。
センスがない。才能がない。

と思っているひとがとても多い。

ぼくはコピーライターとして
普段言葉を扱っています。
が、決してぼくにもともと文才があった
わけではありません。

コピーで大切なことは、

「どう言うか」ではなく、
「何を言うか」です。

うまいこといって
感心してもらったり、驚いてもらったり
することももちろん大事な要素のひとつ、
ではありますが、その前に、何を伝えるか。

何を伝えれば心が動くのか、
その気づきのスイッチを押す
言葉を見つけることが大事です。

例えば、ぼくの好きなコピーの1つに

おいしいものは、脂肪と糖でできている。

というコピーがあります。

からだすこやか茶Wの広告ですね。

脂肪と糖にWで効く特保の飲料、
なわけですが、
きっとその事実を知っただけで
よし、飲んでみよう!とはなりにくい。
でも、このコピーや広告ビジュアルを通じ、
普段の食事における
脂肪と糖を認識させる(気づかせる)ことで、
ぼくみたいにちょっと体のことを
気にしてるひとなんかは、
食事のとき一緒に飲んでみよかなあと
なるわけです。

人は事実ではなく、認識で動く。

と言われていますが、
そのとき必要なことが
「気づき」ではないでしょうか。

決して、レトリックを駆使した超絶技法、
なんてなくてもひとの心は動かせる。

どう言うかの前に、何を言うか。

そして、「何を言うか」を考えるために、
ぼくたちコピーライターはまず
書き散らかすわけです。
これは調べ尽くす、
とも言えるかもしれません。

意外と忘れがちですが、

ひとは知っていること以上のことは
書けません。
(嘘は別ですが、伝えるうえで嘘は厳禁)

なので、
まず書くために、知ることからはじめます。

たくさん調べて書き散らかしたら、
次は選ぶ。

それは当たり前のことじゃないか、
そこには発見があるか。

そんな視点で選んでいきます。

そして、最後に、
自分の見つけた言葉を磨いていく。

そう、
思考力→判断力→表現力
3つの力を駆使して
コピーを書いていく
わけです。

「伝える」と「伝わる」ってのは別物です。

伝わるというのは
気づきのスイッチを押せること。
なので、
うまいこという必要なんてないわけです。

長くなりました。

思考力・判断力・表現力を養う、
ってことに苦手意識のある方は、
一度キャッチコピーを考えてみる、
というのをやってみてはどうでしょうか。

参考になる本も紹介します。

広告コピーってこう書くんだ!読本

ぼくも何度も読み返しています。

YORIMICHI™️では、
こういったこともワークショップを通じ、
皆さんと一緒になって考えていきます。